「ユメセン サーキット」
プロジェクト
象印マホービン株式会社

2022年2月時点の情報です。

子どもに、夢をもつことの大切さを伝えたい。
企業のその想いを支えたい。

象印マホービン株式会社が「ZOJIRUSHIユメセンサーキット」というCSR活動に取り組んでいる。日本サッカー協会が主催する「JFAこころのプロジェクト」に共鳴し、2013年より協賛が始まった。さまざまなスポーツで活躍して引退した元選手たちを「夢先生」(=“ユメセン”)として小学校に派遣し、子どもたちに夢をもつことの大切さを伝える「夢の教室」を開くと同時に、同社が推進する「熱中応援団」という、熱中症を予防する啓発活動を全国各地で行っている。この活動をサポートしているのが、大阪に拠点を置くASAKOのプロジェクトメンバーだ。

辰已 聖智
営業 2002年入社

仙田 美穂子
営業 2020年入社

角矢 昌太
プロデューサー 2015年入社

子どもと夢先生をつなぐために、全国各地へ。

きっかけは2011年、営業の辰已聖智が大阪に赴任した直後のこと。かねてより関係のあった日本サッカー協会から相談があった。JFAこころのプロジェクトは2006年から自治体と連携することで開始された。全国規模でのプロジェクトのため、全国の子どもたちに夢をもつことの大切さを伝えていくには、そこを資金面で補う民間企業の協力が必要不可欠だった。そこで関西の企業で協賛社を募集するにあたり、辰已のところに話がもちかけられたのだ。

「その話を受け、協賛いただける企業を大阪で探しました。数として50社以上の企業に連絡を入れ、そこで興味をもっていただければ、詳細の説明に伺うという繰り返しでした。その中で、当初より非常に興味をもっていただけたのが象印さんでした。子ども向けの商材もおもちだったことも、ご興味をもっていただけた理由の一つだったと思います」(辰已)

象印内でも、本プロジェクトへの協賛の形についてさまざまな議論があったが、プロジェクトの基となる、子どもたちに直接夢をもつことの大切さを伝えることに重点を置いた形での活動で決定し、2013年度より「ZOJIRUSHIユメセンサーキット」が始まった。以来、毎年日本各地へ。全都道府県での開催も達成し、これまで「夢の教室」に参加した児童は4,000人を超えた。その間、メンバーに角矢昌太と仙田美穂子を迎え、現在はこの3人で活動をサポートしている。そして2022年度で10年目を迎える。

「私は2015年に入社した時から、ずっと担当しています。毎年4月から10月くらいの間に10校ほどで開催するので、もうライフワークみたいですね。流れとしては、まず朝日小学生新聞などで募集をかけ、応募校を象印さんとJFAさんと一緒に協議して選定します。それから開催に向けて学校への説明やスケジュール調整。開催当日は運営、その後はレポート公開といった業務になります」(角矢)

「私がこのプロジェクトのメンバーに入った時には、すでにコロナ禍だったのでオンラインでの開催でしたが、子どもたちは画面越しでも夢先生に出会うとキラキラ目を輝かせていますよ」(仙田)

「僕も最初の頃、夢の教室でサッカーW杯にも出場した方にお会いした時は嬉しかったのを覚えています。最初は子どもたちと触れ合うゲームの時間があるんですが、世界を舞台に活躍されたアスリートと一緒に遊べるので、みんなのわくわくが伝わってきます」(角矢)

人が歩んでいく。
そのそばに象印がいることを感じてほしい。

「ZOJIRUSHIユメセンサーキット」の目玉は、夢先生が自身の経験を子どもたちに語る夢トーク。何度も困難な場面を迎え、それでも乗り越えて挑戦し続ける。その経験を“夢曲線”として描き、目標に向かって努力することの大切さを伝えていくものだ。

「ストーリーはもちろん夢先生によってさまざまです。でも共通しているのは、みなさん夢を叶えるまでに何度も挫折を味わっている。そこからいかに這い上がり、夢を目指していったか。夢トークの時間は、子どもたちは真剣な眼差しで聞いていますね」(仙田)

「トークの後は、子どもたちに自分の夢を考えてもらい、夢シートに書いてもらいます。それをいったん回収し、夢先生が後日一人ひとりに手書きでメッセージとサインを書き、開催時の記念写真を貼って子どもたちに夢シートを渡す。これ、本当に宝物になると思います。子どもたちの未来につながることですから、意義のある仕事を支えていることを、僕たちは誇りに思っています」(角矢)

「それにZOJIRUSHIユメセンサーキットは象印さんの子どもたちに向けたCSR活動ですけど、自社の社員の研修の場にもなっているんですよね」(仙田)

「授業を見学に来た社員の方も夢先生の生の経験談から学び取ることができるし、子どもたちが物事に熱中する時に水分・塩分補給をする姿を見て、自社の製品がいかに利用されているかを目の当たりにすることができる。そういう意義もこの活動にはあるんだよね」(角矢)

「そう、熱中応援団の啓発活動も通じて、企業ブランドを子どもたちや学校の先生方に感じてもらうだけでなく、社員の方にも感じてもらうことで、モチベーションの向上につながる。ブランドロイヤルティをアウターとインナーの両方から高めていくことに貢献するのも、このプロジェクトの大切な目的だと思う」(辰已)

多くの人に喜んでもらえる仕事に、出会えた。

「今年度でこの活動も10年目。これまで、いろんなところで開催してきたけど、二人はどんなことが印象に残っている?」(辰已)

「初めて行った時のことなんですけど、夢の教室で最後に子どもたちが夢を発表するじゃないですか。そこである子が発表したら、担任の先生がびっくりして。“そんな夢があったのか、先生知らんかったぞ!”って。担任の先生も知らない児童の一面が、この活動で見えたんだなって。あと、“よかったら給食、食べていきませんか”って言ってくれたのが嬉しかったですね(笑)。子どもたちが声かけてくれたり、心から喜んでくれたり、毎回温かいキモチになります」(仙田)

「そうだね、純粋無垢な子どもたちと接すると、本当に心が浄化される。スタッフとしてサポートする僕のところにも子どもたちが群がってきて。帰る時は窓からみんなが手を振ってくれる。いつも、ほっこりして学校を後にしますよ」(角矢)

「民間の企業で働いていたら小学校には行くことってないからね。僕は教育学部の出身で教員になることも考えていたから、子どもたちに関われるこのプロジェクトは本当に楽しくて。いつも心が洗われる」(辰已)

「たくさんの人が喜んでくれる仕事って、いいですよね」(仙田)

「広告って、人の気持ちを豊かにしたり動かすきっかけになるもので、それを裏で支えるのが広告会社の仕事。広告の表現方法としてはTVCMやWEB広告など様々な手法があるけれど、このプロジェクトは現場に行って人と関わることで、参加した子どもたちの心が授業の中で動いていくことを直接感じることができる。そして子どもたちや先生が心からありがとうって言ってくれる。もう20年近く広告会社にいるけど、こういう喜びは他の仕事では味わえないよ」(辰已)

「特に地方に行くとみなさんに感謝されますよね。都会と地方ではまだまだ格差がある中で、子どもたちに平等に夢をもってもらおうとする象印さんの取り組みは、SDGsでも注目されるウェルビーイングに繋がるものだと思います。子どもたちの将来への希望、夢を象印マホービンさんが支えているといったことを、これからも社会に向けて伝えていきたいと思います」(角矢)